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08:22

【野村の朝解説】米CPI下振れで米株高、円は大幅上昇(5/16)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 15日の米国株式市場では、主要3指数が続伸しました。朝方発表された4月米消費者物価指数(CPI)は前月比+0.3%と、3月及び市場予想の同+0.4%を下回り、インフレが鈍化していると受け止められました。また、4月米小売売上高は前月比横ばいで、市場予想の同+0.4%を下回り、3月改定値の同+0.6%から伸びが大きく鈍化しました。借入コストの上昇やガソリン価格高騰などに伴い消費の勢いが鈍化していることが示されました。FRBによる利下げ開始が後ろ倒しになるとの観測が後退し、米10年国債利回りが4.34%と約1ヶ月ぶりの水準に低下し、株式市場を後押ししました。外国為替市場では、円が対ドルで上昇し、円は1ドル=154円台後半と、5月7日以来の水準を付けました。 相場の注目点 弱い経済指標を受けた米国の利下げ期待の回復と米国株の上昇は、日本株の支援材料になると見られます。為替市場では、米金利の低下に伴って、円安ドル高圧力が緩和する可能性があります。米国では、本日(16日)、複数のFRB高官の講演が予定されており、足元の統計の結果を受けた発言に注目が集まります。また、4月米住宅着工・建設許可件数、4月米鉱工業生産、新規失業保険申請件数などの統計もあわせて注目です。 本日のイベント 日本では、2024年1-3月期実質GDP(1次速報値)が発表されます。市場予想では前期比年率-1.5%と、2四半期ぶりにマイナスに転じると予想されています。野村證券では4-6月期以降は景気回復が再開されると予想します。 (投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2024年5月16日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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