決算概要

売上高・EPS実績は市場予想を上回り、通期見通し引き上げ
米国時間7月13日寄り前に、「ペプシコーラ」や「Lay’sポテトチップス」で知られる世界的な食品・飲料会社のペプシコ(PEP US)が2023年4-6月期(2023.12期第2四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を2.7%上回り、EPSは市場予想を6.5%上回りました。
会社は、2023.12期通期の調整後売上高とEPSの見通しを上方修正しました。
インフレの中でも消費者が選び続けるブランド
売上高成長率の寄与度の内訳は、値上げ分が前年同期+15%、数量が同-2.5%、為替が同-2.5%で、値上げ分ほど数量が落ちなかったことが好業績につながったことが確認されました。会社はカンファレンスコールで、特に低所得層の消費者がインフレにより予算の最適化を行っているにもかかわらず当社のカテゴリー・ブランド内に留まっている、と需要の好調をコメントしました。
売上高とEPSの推移


株価は上昇
ペプシコの株価は、前日比2.38%高で引けました。当社はインフレで財消費が減速する中でも、スナック菓子や飲料のブランド価値を利用してインフレ下でも業績を向上させていることが市場に評価されたためと考えます。
株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年7月13日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年4-6月期(2023/6)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年7-9月期以降の予想は2023年7月12日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)