決算概要

売上高・EPS実績は市場予想を上回り、通期見通し引き上げ

米国時間4月25日寄り前に、「ペプシコーラ」や「Lay‘sポテトチップス」、「ドリトス」で知られる世界的な食品・飲料会社のペプシコ(PEP US)が2023年1-3月期(2023.12期第1四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を3.6%上回り、調整後EPSは市場予想を8.0%上回りました。
会社は、2023.12期通期の売上高とEPSの見通しを上方修正しました。

値上げ分ほど需要落ちず

売上高実績は前年同期比で+10%で、内訳は値上げ分が+16%、数量が-2%(食品-3%、飲料+1%)、為替・その他が-4%でした。値上げ分ほど需要が落ちなかったことが利益成長(前年同期比+16%)につながったことが確認されました。一方、中国について会社は、回復は加速しているものの、コロナ禍のインパクトをすべて払拭するにはあと数四半期かかるとコメントしました。

売上高とEPSの推移

株価は上昇

ペプシコの株価は、前日比2.27%高で引けました。
通期見通しを上方修正するなど、当社はインフレで財消費が減速する中でも、飲料やスナック菓子のブランド価値を利用し業績を成長させていることが市場に評価されたためと考えます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年4月25日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年1-3月期(2023/3)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年4-6月期以降の予想は2023年4月24日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)

<過去の米国株決算まとめ>
<米国株決算速報>ペプシコ(PEP):北米飲料・スナック堅調、株価は+0.95%

野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算

野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期

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