決算概要

売上高・EPS実績、売上高見通しは市場予想を上回った

米国時間7月26日引け後に、「フェイスブック」や「インスタグラム」などSNS広告事業を行うメタ・プラットフォームズ(META US)が2023年4-6月期(2023.12期第2四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を2.8%上回り、EPSは市場予想を2.2%上回りました。また、会社の2023年7-9月期売上高見通しは市場予想を6.2%上回りました。

ユーザー数の純増・広告主のアクティビティは堅調

フェイスブックの日次アクティブユーザー数(DAU)は、全地域と、そのうち収益面で重要な米国・カナダともに、前年同期や前四半期から増加しました。SNS広告数は前年同期比で34%増加し、広告主のアクティビティが堅調であることを示しました(1-3月期は同26%増加)。

会社は、生成AI関連の広告主・AI広告エージェント・社内効率化のカテゴリーで新製品を準備しているとコメントしました。一方で、データセンター向けAI関連製品の納入が遅れていることをコメントし、AI関連の設備投資競争が激しくなっていることを示唆しました。

売上高とEPSの推移

株価は上昇

メタ・プラットフォームズの株価は、前日比1.39%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比7.41%高の320.70ドルで推移しています(NY時間18:15)。SNS広告業界の堅調が確認されたことや、市場予想を上回る売上高見通しが好感されたためと考えられます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年7月26日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年4-6月期(2023/6)。2023年7-9月期の白丸は会社見通し中間値。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年7-9月期以降の予想は2023年7月25日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)

<前回の当社決算>
【米国株決算速報】メタ・プラットフォームズ(META):2023年4-6月期の売上高見通し上振れ、株価は+11.63%

<過去の米国株決算まとめ>
野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算

野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算

野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期

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