このたび、日本株の年初来騰落率上位銘柄をチャート分析しました。 

【TOPIX100採用銘柄】年初来騰落率上位ランキング
(2022年12月末~2023年8月末)

(注)対象はTOPIX100採用銘柄。騰落率は、2022年12月末値と2023年8月末値の比較で算出。
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

今回は8月末時点で上昇率第2位の三菱商事(8058)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。 

主要移動平均線は角度のついた上向き

当社は、資源エネルギー分野等を強みに持つ日本トップクラスの総合商社です。

(図1)当社の株価は、2020年8月安値形成以降、長期上昇トレンドが続いています。今年3月には2022年6月高値を奪回し、その後より角度のついた上昇トレンドに移行しています。

※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

主要移動平均線はいずれも上向きとなっており、この先13週移動平均線などを下値サポートにしながら、引き続き史上最高値更新の動きが続く展開が想定されます。

押しメドはまず13週線が挙げられる

(図2)ただ、今年6月高値形成時に長い上ヒゲが現れ、その後は上昇の動きが一時的に緩やかになりました。

仮にこの先上昇一服となり、押しを入れる展開となった場合は、まず13週移動平均線(9月15日:7,104円)で下げ止まりとなるか注目されます。同水準を割り込んだ場合は、さらなる下値メドとして2022年7月安値~2023年9月高値の上昇幅に対する1/3押し(6,401円)の水準が挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年9月15日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点