このたび、日本株の年初来騰落率上位銘柄をチャート分析しました。 

【TOPIX100採用銘柄】年初来騰落率上位ランキング
(2022年12月末~2023年8月末)

(注)対象はTOPIX100採用銘柄。騰落率は、2022年12月末値と2023年8月末値の比較で算出。
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

今回は8月末時点で上昇率第4位の三菱重工業(7011)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。 

9月に26年ぶり高値水準まで上昇

当社は、主に発電、産業、航空宇宙の3部門で構成される総合重機メーカーです。

(図1)当社の株価は、今年3月に安値を形成以降大幅上昇となり、9月には2007年7月高値(9,050円)を奪回、その後26年ぶりの水準まで上昇しました。

※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

主要移動平均線はいずれも上向きであり、この先心理的フシメである1万円の大台乗せを目指す動きが期待されます。

13週線からの上方乖離が進む

(図2)ただ今春以降の急騰で、9月高値形成時には13週移動平均線からの乖離が進みました(9月8日時点:+25.1%)。

仮にこの先上昇一服し、押しを入れる展開となった場合は、今年3月安値以降の上昇幅に対する1/3押し(7,654円)の水準や、今年7月に下値サポートとなった上向きの13週線(7,389円)などがある7,500円前後の水準が、最初の下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年9月15日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点