このたび、日本株の年初来騰落率上位銘柄をチャート分析しました。 

【TOPIX100採用銘柄】年初来騰落率上位ランキング
(2022年12月末~2023年8月末)

(注)対象はTOPIX100採用銘柄。騰落率は、2022年12月末値と2023年8月末値の比較で算出。
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

今回は8月末時点で上昇率第5位の丸紅 (8002)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。 

26、52週線は上向きを維持

当社は国内有数の大手総合商社で、穀物の他、重電、プラントに強みを発揮しています。

(図1)当社の株価は、2022年7月に安値を形成以降、13週移動平均線を下支えに上昇相場を形成し、今年5月には2,000円の大台に乗せました。

※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

6月に高値を形成した後は長い上ヒゲが現れ、上昇一服の展開となっていますが、26週線や52週線はいずれも上向きを維持しています。この先急騰の反動を挟みつつ、今年6月高値(2,705円)奪回や、心理的フシメである3,000円を目指す展開が期待されます。

最初の下値メドは2,200円処

(図2)一方、この先13週移動平均線(9月15日:2,430円)を割り込んで押しを入れる展開となった場合は、26週線(同:2,202円)や、2022年7月安値以降の上昇幅に対する1/3押し(2,184円)水準がある2,200円処が最初の下値メドとしてあげられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年9月15日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点