海外市場の振り返り

25日の米国株式市場で、主要3指数は揃って5営業日ぶりに反発しました。一部の大型株が個別要因で上昇したものの、FRBによる金融引き締めが長期化することへの懸念が、相場の重しとなりました。

相場の注目点

9月に公表されたFRBのドットチャートでは、2023年内に1回の追加利上げと、2024年はそこから2回の利下げの予想が示されました。市場の過度な金融緩和期待が高まるのを防ぐ効果とともに、長期金利の上昇を誘発しています。一方、米国企業の業績見通しについては、テクノロジー企業を中心に拡大が予想されています。10月中旬からは、米国企業の2023年7-9月期決算発表が始まります。S&P500指数EPSは、2023年4-6月期の決算発表シーズンの山場を越えた後も一部企業で業績予想の改善が進み、2023年7-9月期から前年同期比で増益に転換する予想になっています。そして、2024年には2桁増益に達する見通しです。米国企業業績は上方修正局面入りしており、増益率が拡大する場合、株式市場の追い風になるとみられます。

本日のイベント

本日は、米国で7月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、9月の消費者信頼感指数が発表されます。また、ボウマンFRB理事が日本時間翌2:30に講演を行います。22日に同理事は複数回の追加利上げが望ましいとの考えを示しており、考え方に変化がないか注目されます。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2023年9月26日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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