このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く新規登録された銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」新規登録上位銘柄ランキング

母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に新規登録した上位5銘柄(2023年9月分)

今回は2023年9月に新規登録された銘柄第5位の日本たばこ産業(2914)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

主要移動平均線は上向き維持

当社は、たばこ事業を核に置き、食品や医薬品も展開している企業です。

※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

(図1)当社の株価は、今年に入り角度のついた上昇トレンドを描いています。今年3月には2020年2月高値(728円)を、5月には2018年5月高値(760円)を奪回し、9月には史上初めて1,000円の大台に乗せました。

今年6月に高値形成後は一旦押しを入れる展開となりましたが、7月に上向きの13週移動平均線を下支えに反発し、再び上値追いの展開となりました。主要移動平均線は上向きを維持しており、この先2016年2月高値以降の下落幅に対する2/3戻し(3,832円)水準を目指す展開が期待されます。

押しを入れる場合は、13週線が最初の下値メド

(図2)一方7月以降の上昇で、2022年3月安値を起点とした角度のついた上昇トレンドの上限に達しました。仮にこの先上昇一服し、押しを入れる展開となった場合は、上向きの13週線(9月29日:3,183円)が最初の下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年9月29日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点