海外市場の振り返り

米国経済指標では、9月消費者信頼感指数が103.0と市場予想の105.5を下回りました。また、8月新築住宅販売件数が年率67.5万件と、市場予想の同69.8万件を下回り、景気減速への懸念が強まりました。FRB高官の発言としては、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、年内の追加利上げと高い政策金利を長い期間維持させるべきとの見方を示しました。加えて、FRBのボウマン理事は、FRBによるインフレ抑制のための行動の重要性を明確にしていると発言したことも、金融引き締め懸念を強めることになりました。米国株主要3指数はそろって反落し、VIX指数は18.94と5月25日(同19.14)以来の水準となりました。9月末の財政年度末を前に、暫定予算の成立に向けた議会情勢がまだ明確で無いことなども、市場のリスクとしてみられているようです。

相場の注目点

為替相場が1米ドル=149円台へ円安が進んでいます。為替市場における介入警戒感が高まっており、昨日、鈴木財務大臣は「過度な変動についてはあらゆる選択肢を排除することなく適正な対応を取る」と述べています。為替市場の動きには注意が必要です。

本日のイベント

本日は、9月末の配当・優待権利付き最終売買日です。米国では、8月耐久財受注の発表と、共和党大統領候補の第2回討論会が開催されますが、トランプ候補は討論会に参加しない予定です。

(投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2023年9月27日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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