海外市場の振り返り

18日の米国株式市場は、主要3指数揃って下落しました。発表された米国9月住宅着工件数は135.8万件となり、約3年ぶりの大幅な落ち込みとなった前月(126.9万件)からプラスに転じました。高い金利水準が継続する中で住宅市場が底堅いことが確認され、FRBによる金融引き締めが長期化するとの懸念が強まりました。また、中東情勢が緊迫化する中、WTI原油先物価格が前日から1.9%超上昇したことなどもあり、米10年債利回りが上昇し、株価の重石となりました。NYダウは4営業日ぶりに反落しました。

相場の注目点

日本では、本日発表のディスコを皮切りに製造業の決算発表が本格化します。市場コンセンサスでは、ラッセル野村Large Cap(除く金融)の2023年7-9月期は、前年同期比12.5%営業増益、同13.7%経常増益が見込まれています(10月13日時点)。前回4ー6月期同様、製造業を中心に交易条件の改善が引き続き確認されるのか、人流回復に伴う好影響が観測されるのか、などが注目点になるとみられます。また、企業の持ち合い解消や自社株買いなどの取り組みが確認されれば、株式市場の評価につながると期待されます。

本日のイベント

米国では日本に先行して決算発表が本格化しています。本日はアメリカン・エアラインズ・グループやAT&Tなどが決算発表を予定しています。その他、パウエルFRB議長やジェファーソンFRB副議長の講演は、FRBの金融政策の動向を見極める上で注目です。

(投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2023年10月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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