海外市場の振り返り

24日の米国株式市場で、NYダウは5営業日ぶりに反発しました。S&P500指数とナスダック総合指数も上昇し、主要3指数は揃って上昇となりました。この日は、寄り前に発表されたベライゾン・コミュニケーションズやスリーエム、コカ・コーラ、ダウ、ネクステラ・エナジーなどの企業決算が総じて良好な結果となり、株式市場を押し上げました。また、イスラエルが人質解放の交渉を行うため、ガザ地区侵攻を遅らせる意向と報道され、中東情勢への懸念がやや和らぎました。

相場の注目点

足元で、米長期金利は上昇基調にあります。背景には、これまでのFRBによる積極的な利上げにも拘わらず、米国経済が堅調さを保っていることで、インフレ抑制のためにFRBが金融引締めを継続しなければならなくなるとの見方が強まっていることが挙げられます。直近発表された米国9月小売売上高や米国9月鉱工業生産などでも、米国景気の堅調さが示されました。今週は、26日に米国7-9月期GDP速報値、27日に米国9月PCE(個人消費支出)デフレーター、ミシガン大学消費者センチメント指数などが発表される予定です。これら経済指標を通して確認される、足元の米国景気やインフレの状況が注目されます。

本日のイベント

本日は米国で、メタプラットフォームズ(旧フェイスブック)、ボーイング、IBMなどが決算発表を予定しています。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2023年10月25日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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