海外市場の振り返り

米国株市場は、主要3指数とも上昇しました。オープンAIの混乱が懸念されていますが、CEOを解任されたアルトマン氏がマイクロソフトに迎え入れられたとの報道や、当社の殆どの従業員がアルトマン氏が復帰しない場合はマイクロソフトに移籍するとの書簡に署名したとの報道から、AIビジネス路線は最終的に維持されるとの見方が広まり、マイクロソフトの株価上昇がテクノロジー株を中心に米国株のけん引役となりました。また、アナリストの業績判断の引き上げもあり、ボーイングの株価が+4.64%と上昇し、マイクロソフト合わせてNYダウを2銘柄で113ドル押し上げました。20年国債入札が順調に消化されたことで、米国長期金利が小幅に低下し、金利が落ち着いた推移を示したことも株価の追い風となりました。

相場の注目点

米国株式市場では、半導体関連株が大きく上昇しており、日本の半導体関連株もその流れが続くかが注目されます。一方、米ドル円相場は昨日日本株市場の終了時間に1米ドル=149円00銭程度であったものが、148円20銭台へと円高に振れているため、輸出関連株の上値が重くなる可能性があり、注意が必要でしょう。

本日のイベント

本日は米国で半導体大手エヌビディアの決算発表があります。当社の過去の四半期決算発表では、市場予想を大きく上回る実績と見通しを発表しており、AI関連の市場拡大に対する市場の期待は既に高まっている部分もあるとみられます。決算発表を受けて、一段高となるか、材料出尽くしとなるか、米国株市場の反応が日本株市場へも影響を及ぼすとみられます。

(投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2023年11月21日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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