海外市場の振り返り

22日の米国株式市場は、主要3指数揃って上昇しました。週間新規失業保険申請件数や11月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)などの結果は雇用環境や消費者センチメントの改善を示唆する結果となり、年末商戦を前に市場では好材料視されました。23日の米国株式市場は休場でした。欧州各国の株式市場は総じて小幅高となりました。ドイツ・英国の11月HCOB・製造業PMIが市場予想を上回りました。21日、22日に下落していたエネルギー株の反発が上昇をけん引しました。

相場の注目点

22日の米国株式市場では原油安も相場の下支え要因となりました。サウジアラビアを中心に減産延長及び強化の可能性が指摘されていたOPECプラス閣僚級会合が、11月26日から30日への延期が発表されています。サウジアラビア側とアフリカ産油国との間で意見の対立があったことが背景であると報じされており、原油安につながっています。原油価格の動向は、日米の消費者物価あるいは金融政策の動向を占ううえでも注目されます。

本日のイベント

本日国内では、10月全国百貨店売上高が発表されます。前週発表された10月の訪日外国人客数は、コロナ禍前(2019年同月)の水準を初めて上回りました。インバウンドの堅調な消費に対しての期待が高まる中、百貨店売上の好調さが継続しているか注目です。

(投資情報部 大坂 隼矢)

(注)データは日本時間2023年11月24日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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