海外市場の振り返り

米国年末商戦について、連日結果が報じられています。アドビによると、サイバーマンデーにおける支出額の見通しを、当初の120億米ドルから124億米ドルへと引き上げました。BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター、後払い決済)の利用が好調で、また、オンライン支出は比較的良好のようです。10月の米新築住宅販売件数は前月比-5.6%と、市場予想の-5.1%を下回りました。住宅ローン金利の高さが、住宅販売の低迷の要因とみられます。米国株式市場は、年末商戦で電子商取引を中心に比較的良好との見方から、小売り関連の株価が上昇するものの、半導体やヘルスケアなどが下落となりました。

相場の注目点

米ドル円相場がやや円高に推移しており、注意が必要です。ただし、昨日の米国株式市場の下落は小幅で、VIX指数に見る市場のボラティリティーへの懸念も高くないため、日本市場における株価の下押し圧力は限定的とみられます。

本日のイベント

本日は世界半導体市場統計(WSTS)が半導体市場予測を発表します。生成系AIに関する半導体市場は好調ですが、その他の製品を含めて半導体市場が全般的に回復・拡大する見通しが強まるかどうかが注目されます。米国株式市場では、ヒューレット・パッカードやインテュイット、ワークデイなど、ITやクラウドサービスを提供するテクノロジー企業の決算発表があります。

(投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2023年11月28日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

FINTOS!編集部オリジナル記事

【野村の投資判断】年内は大型株優位の展開が続くか

【#年末商戦】AI抽出15銘柄/ソフトバンク、LINEヤフー、モノタロウ…

ご投資にあたっての注意点