本日の株式市場

前日の米国株式市場では、米地区連銀経済報告で経済活動が10月時点から減速したとの見方が公表され、主要3指数のうちナスダック総合指数とS&P500指数は小幅安となりました。日本の10月鉱工業生産が市場予想を上回ったものの、米株安が重石となり、日経平均株価は、前日比61円安の33,260円で取引を開始しました。また午前の取引時間中には中国で11月政府版PMIが発表され、製造業が好不況の節目である50を2ヶ月連続で割り込みました。景況感の悪化が重石となり、一時は33,161円まで下落する場面もありました。

ただ、午後は、アジア株式市場が総じて堅調なことや、日本企業の好業績への評価に加え、企業改革に対する期待が下支えとなり、上昇へ転じると、33,400円へと上昇幅を広げる展開となりました。大引け前には一段高となり、前日比165円高の33,486円で本日の高値で取引を終了しました。セクターでは、アドバンテストなどの半導体関連や、TDKなど電子部品関連の上昇も目立ちました。

本日発表予定の海外経済指標等

【米国】
10月個人消費支出・所得統計
  (支出・前月比) 前月:+0.7% 予想:+0.2%
  (所得・前月比) 前月:+0.3% 予想:+0.2%
  (PCEコア価格・前年比) 前月:3.7% 予想:3.5%

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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