海外市場の振り返り

4日の米国株式市場で、主要3指数は揃って下落しました。この日は、主要な経済統計の発表もない中、前週末にNYダウとS&P500指数が年初来高値を更新したことで、短期的な過熱感への警戒が広がりました。

相場の注目点

FRB(米連邦準備理事会)は12月12-13日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて、12月2日からブラックアウト期間(金融政策に対する公的な発言を自粛する期間)に入っており、今週は講演等は予定されていません。ただし、今週は重要統計の発表が予定されているため、金融政策を巡る手掛かり難から膠着相場となる可能性は低いと思われます。

米国では6日(水)にADP全米雇用レポート、7日(木)に新規失業保険申請件数と続き、8日(金)には11月の雇用統計が発表されます。米金融市場では、11月FOMC以降、米国景気の軟着陸と長期金利の低下のいいとこ取りを織り込むような相場展開が続いています。このため、雇用統計が市場予想に対して上下どちらの方向に振れた場合でも、市場の反応が注目されます。

本日のイベント

米国では11月ISMサービス業景気指数が発表されます。サービス業の堅調が続くか、注目されます。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2023年12月5日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

FINTOS!編集部オリジナル記事

【今週の米国株】米国株投資家の悩みの種、「円高」をどう考えるか(12/4)

野村の投資判断】日本株では半導体関連に好材料が多い

ご投資にあたっての注意点