海外市場の振り返り

米国株式市場は弱い経済指標による景気減速が意識され、主要3指数はそろって小幅の下落となりました。11月のADP雇用統計は前月比+10.3万人と市場予想の同+13.0万人を下回りました。WTI原油先物価格が7月3日以来となる1バレル=70ドル割れを記録しました。米長期金利は一時4.105%へ低下したものの、エネルギーセクターだけでなく半導体などのテクノロジー関連株も終盤にかけて下げ幅を広げて取引を終了しました。もっとも、8日(金)発表の11月雇用統計を見極めたいとする見方もあり、ニューヨークダウは3日続落ですが、下げ幅は大きくありませんでした。

相場の注目点

本日は日本時間でも特に重要な経済指標の発表などはありません。本日の取引時間中は、為替やアジア株、米国株先物など、海外市場が大きく動くかどうかが日本株市場の材料になるとみられます。日経平均CME先物は33,160円となっており、寄り付きはこの水準が意識されることになるでしょう。

本日のイベント

日本市場では特に注目されるイベントはありません。中国で11月の貿易統計が発表されます。中国の貿易活動が復調しているかどうかが、日本の製造業の活動を見る上で注目されます。

(投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2023年12月7日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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