海外市場の振り返り

15日の米国株式市場で、NYダウは連日の史上最高値更新となりました。S&P500指数は前日比ほぼ変わらず、ナスダック総合指数は同+0.35%となりました。S&P500の連騰は6でストップしましたが、週間ベースでは7週連続で上昇し、2017年11月にかけての8週連続以来の長期連騰となりました。この日はFRB高官による利下げ期待へのけん制を受け、上値の重い展開となりました。ただし、米金利は上昇に至らず、大手テクノロジー株を中心に底堅い動きとなりました。

相場の注目点

今週は、日本で18日(月)~19日(火)に日銀の金融政策決定会合が開催されます。市場では金融政策の据え置き予想が大勢を占めています。次回24年1月会合での政策修正期待が高まっていることから、フォワードガイダンス(政策運営の指針)修正の有無や植田総裁の発言が注目されます。米国では、住宅関連統計に加えて、20日(水)に12月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)、22日(金)に12月ミシガン大学消費者マインド(確報値)、11月個人消費支出・所得統計と、いずれも今後の消費、インフレ動向を予想するうえで注目度の高い指標が発表されます。これらの指標が消費減速やインフレ鈍化を示唆し、市場の利下げ観測を促す結果となれば、長期金利の低下、株高につながる可能性があります。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2023年12月18日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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