海外市場の振り返り

18日の米国株式市場で、主要3指数は上値の重い展開となりました。シカゴ連銀のグールズビー総裁が、市場が利下げに関して先走っている事に困惑していると発言するなど、市場の早期利下げ観測をけん制しました。これを受け、米10年債利回りが上昇し、株式市場の重石となりました。NYダウは、前週末終値を下回る場面がありましたが、今後の相場一段高を見込む市場参加者も多かったとみられ、小幅上昇して取引を終え、連日で過去最高値を更新しました。

相場の注目点

本日は、日銀金融政策決定会合の結果が発表されます。市場では、金融政策の据え置きが予想の大勢を占めています。ただし、足元の日銀政策委員の発言から、2024年1月会合での修正期待は維持されています。このため、政策変更に向けた地均しとして、追加緩和を示唆した現行フォワードガイダンスの撤廃や植田総裁記者会見での物価と賃金の好循環についての見方の好転、といった変化がみられるか注目されます。

本日のイベント

米国では、アトランタ連銀のボスティック総裁の講演が予定されています。今後のFRBの金融政策の動向を見極める上で、引き続き、FRB幹部の発言や物価統計に注目が集まります。

(投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2023年12月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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