このたび、日本株の年初来騰落率上位銘柄をチャート分析しました。 

【TOPIX100採用銘柄】年初来騰落率上位ランキング
(2022年12月末~2023年11月末)

(注)対象はTOPIX100採用銘柄。騰落率は、2022年12月末値と2023年11月末値の比較で算出。
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

今回は11月末時点で上昇率第2位のアドバンテスト(6857)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。 

26週線を明確に上放れとなるか注目

当社は、半導体製造装置の世界的大手メーカーです。

※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

(図1)当社の株価は、2023年7月に高値形成以降、軟調な動きとなり、2022年10月安値~2023年7月高値の上昇幅に対する半値押し(3,621円)の水準を達成しました。

ただ2023年11月安値形成時に長い下ヒゲを伴うローソク足が現れ、その後反発の展開となりました。この先26週移動平均線(12月15日:4,518円)を明確に上放れとなれば、同年7月につけた高値(5,593.8円)が次の上値メドとして挙げられます。

13週線割れの場合は52週線などが下値メド

(図2)一方再び押しを入れる展開となり、13週線(同:4,330円)を下放れた場合は、2023年11月安値形成時に下値サポートとなった上向きの52週線(同:3,739円)が次の下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年12月15日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点