このたび、日本株の年初来騰落率上位銘柄をチャート分析しました。 

【TOPIX100採用銘柄】年初来騰落率上位ランキング
(2022年12月末~2023年11月末)

(注)対象はTOPIX100採用銘柄。騰落率は、2022年12月末値と2023年11月末値の比較で算出。
(出所)東京証券取引所より野村證券投資情報部作成

今回は11月末時点で上昇率第5位の日本電気(6701)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。 

26、52週移動平均線は上向き

当社は、通信インフラなどに強みを持つ日本の大手総合電機メーカーです。

※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

(図1)当社の株価は、2023年1月に安値形成以降大幅上昇となり、9月には高値8,427円を付けました。

その後11月にかけて調整の動きとなりましたが、直前の上昇幅に対する1/3押し水準(7,086円)を達成し、上向きの26週移動平均線を下支えとして反発、12月には9月高値を一時奪回しました。

26週、52週移動平均線はいずれも上向きであり、この先の上値メドとしては、2006年4月につけた戻り高値(9,200円)や、2023年9月以降の下落幅に対する倍返し(9,903円)などの水準が挙げられます。

13週線割れの場合は、26週線が次の下値メド

(図2)一方再び押しを入れる展開となり、13週線(12月15日:7,915円)を割り込んだ場合は、上向きの26週線(同:7,590円)や2023年11月安値(6,951円)が下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年12月15日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点