海外市場の振り返り

米国11月の住宅着工件数は前月比+14.8%と市場予想の同-0.9%を大きく上回りました。中古住宅の在庫不足などが新築住宅需要を押し上げたとみられます。FRB高官の金融政策に対する発言が相次いでいます。前日の米国時間夕方におけるサンフランシスコ連銀のデイリー総裁による2024年の利下げは適切との発言や、リッチモンド連銀のバーキン総裁はインフレがうまく鈍化すれば適切に対応するとの発言などが好感され、米国株の支援材料となりました。

相場の注目点

CME日経225先物(2024年3月限)価格は33,330円で、12-2月配当落ちの約83円を考慮すると33,413円と試算されます。昨日の日経平均株価の終値33,219.39円を上回る水準です。紅海における武装組織フーシ派の攻撃を避けるため、日本のコンテナ船事業者ONEも航海がより長距離になり、コストが増加するアフリカ南端経由に迂回するとの報道があります。ここ数日は、海運運賃の上昇が好感され、海運株は上昇しましたが、本日の反応が注目されます。

本日のイベント

本日は8:50に11月貿易統計が発表されます。中国でスマホ販売が復調するなど、海外の経済活動の好転がみられます。製造業には追い風です。また、16:15発表の11月訪日外国人客数についても、海外からの恩恵を受けることのできる国内事業者は少なく無いとみられるため、注目されます。米国では、11月中古住宅販売が発表されます。

(投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2023年12月20日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

FINTOS!編集部オリジナル記事

【週間ランキング】最も閲覧数が多かった個別銘柄は?トップ10を紹介(12/19)

【野村の投資判断】2024年12月末のドル円相場は135円と予想

ご投資にあたっての注意点