本日の株式市場

前日、NYダウ指数が連日で過去最高値を更新した流れを引き継ぎ、日経平均株価は前日比247円高の33,467円で取引を開始しました。前日に日銀の植田総裁が記者会見で金融政策の早期修正に言及しなかったことも投資家心理の支えとなりました。一方、10年国債利回りは0.555%と、イールドカーブ・コントロールの柔軟化で0.5%の上限を1.0%に引き上げた7月28日以来の水準へと低下し、地銀を中心に銀行株の重石となりました。日経平均株価は寄り付き後も堅調に上げ幅を広げ、前引け近くに、前日比604円高の33,824円高を付け、7月3日の年初来高値(終値ベース)を上回る場面も見られました。後場は高値警戒感が広がる中で目新しい材料に乏しく、本日の高値圏で膠着が続き、前日比456円高の33,675円で取引を終えました。

東証33業種別指数では、26業種が上昇しました。地政学的リスクによる海運運賃の上振れが業績に寄与するとの見方が広がり、海運業が前日比+3.16%で上昇率1位となりました。

本日発表予定の海外経済指標等

【米国】
7-9月期経常収支(経常赤字)
  4-6月期:2,121億米ドル 予想:1,965億米ドル

11月中古住宅販売件数(年率
  前月:379万件 予想:377万件

12月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)
  (総合)前月:102.0 予想:103.4

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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