海外市場の振り返り

20日の米国株式市場では、主要3指数が揃って下落しました。NYダウは10営業ぶりの反落となりました。良好な経済指標やFRB高官のややハト派的な発言を受け、午前は堅調な推移となっていました。しかし、引けにかけては高値警戒感からVIX指数が急速に上昇、主要指数も下落に転じました。

相場の注目点

日銀の金融政策決定会合を終え、再び市場の注目点は米国金利に移るなか、本日は米国の新規失業保険申請件数が発表されます。市場の見方に対して申請件数が多く、米国雇用情勢が悪化しているとの見方が広がれば、米国金利低下の要因となりそうです。反対に、申請件数が少なく、雇用情勢が底堅いと示唆されれば、米金利は上昇、為替市場では円安ドル高が予想されます。

本日のイベント

米国市場引け後にはナイキが決算を発表します。米国景気にとって重要な消費動向を占う上で注目されます。また、本日はインドネシアやトルコで金融政策会合の結果が発表されます。市場では、インドネシアは政策金利(6.00%)を据え置き、トルコは1週間レポレート2.5%ポイントの利上げが予想されています。

(投資情報部 大坂 隼矢)

(注)データは日本時間2023年12月21日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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