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2023年の日本株テーマだった「値上げ」
「市場テーマ」に明確な定義はありませんが、必然的に世間の関心や話題性が高いものと考えられます。例えば、「投資家が注目する媒体で頻繁に言及されること」という条件が近似的な定義と言えるでしょう。
本稿では、過去約20年間の日本経済新聞朝刊、日経ヴェリタス、決算短信、業績予想の修正、内閣府の景気ウォッチャー調査、の大量テキストデータを解析しました。データ元の作成者が新聞記者や上場企業、景気を肌で感じる人々などと異なることによって、頻出キーワードに特徴が表れる結果となりました。
例えば、日経朝刊は政治やスポーツなどを含む網羅的な内容となっており、日経ヴェリタスは金融市場寄りのテーマが多く取り上げられています。また、決算短信は企業の業績変動要因に焦点が当てられており、業績予想の修正も同様のテーマが取り上げられています。景気ウォッチャーは生活を肌で感じるテーマが中心となっています。
特に2023年には、「値上げ」というキーワードが日経ヴェリタス、決算短信、業績予想の修正の3つの媒体で頻出語となりました。これは2023年に最も話題となった日本株テーマの一つだったと言えるでしょう。野村證券でもこのテーマを度々取り上げてきました。2024年には、どのようなキーワードが頻出となるか、注目していきたいと思います。
（野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課）
要約編集元アナリストレポート「日本株クオンツストラテジー – 過去20年間の「日本株テーマ」を可視化する（2023年12月26日配信）」（プレミアムプラン限定）
(注)各種データや見通しは、要約編集元アナリストレポートの配信日時点に基づいています。
(出所)野村證券経済調査部などより野村證券投資情報部作成
