海外市場の振り返り

NYダウは3日続伸、連日で史上最高値を更新した一方、ナスダック総合指数は小反落となりました。年末で休暇に入っている参加者も多く取引が低調となるなか、ハイテク株の一角などには持ち高調整や利益確定を目的とした売りが出ました。為替市場では円が米ドルに対して上昇し、一時1ドル=140円台前半をつけました。

相場の注目点

年末年始で東京市場は1月3日まで休場となります。この間に発表される経済指標では、中国の12月製造業・非製造業PMI(政府版、12月31日)や12月製造業PMI(財新版、1月2日)が注目されます。年明けの日本株の動向を占ううえでも統計結果を受けた海外市場の反応には注目です。もっとも、年明けには米国の12月ISM製造業景気指数(1月4日)やFOMC議事録(1月4日)、12月雇用統計(1月5日)の発表が予定されています。2024年も「米国経済がどの程度減速するのか」、「FRBの利下げのタイミングはいつか」に関心が集まるとみられ、市場の利下げ期待を正当化するような結果となるのか、年明け後の米指標待ちで小康状態が継続しそうです。

本日のイベント

本日は東証大納会です。年末で取引量が減少するなか、市場の材料も徐々に少なくなっています。薄商いの中で一時的に値動きが荒くなる可能性には注意が必要です。米国では、12月のシカゴ購買部協会景気指数が発表されます。

(投資情報部 引網 喬子 )

(注)データは日本時間2023年12月29日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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