海外市場の振り返り

17日の米国株式市場で、主要3指数は下落しました。この日は、寄り付き前後に発表された12月小売売上高が前月比0.6%と市場予想を上回り、また、12月鉱工業生産も前月比+0.1%と予想を上回ったことで、FRBによる早期の利下げ期待が後退し、主要3指数への重石となりました。

相場の注目点

日経平均株価をテクニカル面からみてみたいと思います。日経平均株価は1月に入り大幅上昇し、17日には一時36,200円台まで上昇しました。これまでの上昇で、2023年7月以降の約半年続いた中段保ち合い上限(33,700円前後)の上放れが明確となっており、中長期上昇局面に回帰してきたと捉えられます。この先まずは2023年7月高値~10月安値の押し幅の倍返し水準(36,980円)に向けた動きが期待されます。一方で、昨年末から2,000円を超える急上昇となった反動もあり、36,000円前後の水準では上値が重い動きとなっています。一旦押しを入れる動きとなり、1月11日~12日のマド埋め水準(35,157円)を割り込んだ場合は、上昇中の25日線(17日:33,689円)が下支えとなると見込まれます。

本日のイベント

18日は、国内では11月機械受注が発表されるほか、米国では、1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、12月住宅着工・建設許可件数、新規失業保険申請件数といった経済統計の発表が控えています。その他、アトランタ連銀ボスティック総裁の講演が予定されています。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年1月18日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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