このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く新規登録された銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」新規登録上位銘柄ランキング

母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に新規登録した上位5銘柄(2023年12月分)。ただし直近上場銘柄は除く。

今回は2023年12月に新規登録された銘柄第5位のトヨタ自動車(7203)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

上昇トレンド上限が次の上値メド、ブレイクなるか

当社は、販売台数、利益ともに世界トップクラスの自動車メーカーです。

※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。

(図1)当社の株価は、2023年3月から同年9月まで上昇した後、12月にかけて上値の重い展開が続きました。

ただ同年12月安値は上向きの26週移動平均線を下支えに反発しました。2020年3月から2022年1月にかけての中長期上昇局面では同線が下支えとなっており、1月5日時点で上値を押さえられている13週線(1月5日:2,701円)を奪回となれば、2023年9月高値(2,911.5円)や2020年3月以降の上昇トレンド上限がある3,000円前後の水準が次の上値メドとして挙げられます。

またこの上昇トレンド上限を上にブレイクとなれば、より角度のついた新たな相場展開が始まる可能性が考えられます。

26週線割れの場合は、昨年10月安値などが下値メド

(図2)一方この先調整継続となり26週線(同:2,597円)を割り込んだ場合は、同年10月安値(2,471円)や、2023年3月以降の上昇幅に対する50%押し(2,337円)の水準がさらなる下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2024年1月5日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。(注4)掲載している画像はイメージ。  
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 丹羽 紘子)

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

※画像はイメージです。

ご投資にあたっての注意点