海外市場の振り返り

18日の米国株式市場では、主要3指数揃って上昇しました。週間新規失業保険申請件数が市場予想を大幅に下回り、米国の雇用環境が依然として堅調であることが示されました。また、12月の新築住宅着工件数が市場予想を上回る結果となったこともあり、米国10年債利回りが上昇しました。株式市場では、米長期金利上昇を受け、朝方は軟調に推移したものの、TSMCの好決算を受けた半導体株が市場をけん引し、主要指数を押し上げました。

相場の注目点

18日に発表されたファウンドリー(半導体受託生産)世界最大手のTSMCの2023年10-12月期の決算は、市場予想に概ね一致する結果となりました。2024年1-3月期の売上については、前年同期比で増収に転じるとの見通しが示され、市場予想も上回りました。また、2024年の設備投資計画は280~320億米ドルと発表しました。2023年の設備投資額からはやや減少する見通しではあるものの、高水準な設備投資計画が示されており、半導体製造装置メーカーの業績に対して追い風となる決算となりました。2024年も半導体が市場のけん引役となるか、今後発表されるその他の半導体関連銘柄の動向が注目されます。

本日のイベント

米国では、1月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)や12月の米中古住宅販売件数が発表されます。また、バーFRB副議長やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁など、FRB高官の講演も複数予定されています。

(投資情報部 大坂 隼矢)

(注)データは日本時間2024年1月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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