海外市場の振り返り

30日の米国株式市場は、主要3指数はまちまちの展開でした。アナリストによる目標株価の引き上げが好感され、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースなど金融株の一角が上昇したことから、NYダウは4日続伸し、史上最高値を更新しました。一方、FOMCの結果公表や大型のハイテク株の決算発表を控え、持ち高を調整する動きが強まり、S&P500指数やナスダック総合指数は小幅に反落しました。

相場の注目点

FOMCの結果は、日本時間1日午前4時に公表され、4時30分からパウエル議長の記者会見が予定されています。前回12月のFOMCでは、先行きの利上げについての表現が微修正され、「場合」が追加されたことで追加利上げの前提の姿勢が弱められましたが、今回は「調整」といった表現に更に弱められる見込みです。一方で、パウエル議長は利下げ開始時期について曖昧さを残し、引き続き、データ次第の姿勢を強調すると想定されます。足元で概ね5割程度となっている3月利下げ開始の織り込みに大きな変化は生じず、結果を受けた金融市場の反応は、落ち着いたものになるとみられます。

本日のイベント

本日は、1月金融政策決定会合における日銀の主な意見が公表されます。植田総裁が23日の金融政策決定会合後の記者会見で示した、「インフレ目標達成に向けた見通し実現の確度が高まっている」との見方が政策委員内でどの程度共有されているか注目です。また、日米ともに多数の企業決算発表が予定されています。

(投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2024年1月31日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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