海外市場の振り返り

5日の米国市場で米国株は反落し、主要3指数は3営業日ぶりに下落しました。経済協力開発機構(OECD)が2024年の米国の成長率予想を2.1%と昨年11月時点(1.5%)から大幅に引き上げたほか、米国の1月ISMサービス業景気指数が堅調で、とりわけ仕入価格指数が昨年2月以来の水準に上昇したことも早期利下げ観測の後退につながり、相場を押し下げました。米長期金利は上昇、米ドル高が進み、ドル円相場は一時148.89円と約2か月ぶりの円安水準となりました。

相場の注目点

2月に入り発表された1月分の米国経済指標は、雇用統計に加え、ISM製造業・サービス業景気指数やミシガン大学消費者信頼感指数が上振れるなど強い内容となっています。

他方、トルコの1月消費者物価指数(CPI)が前年同月比+64.86%と前月から伸びが加速しました。トルコではこれまで利上げを進めてきたエルカン中銀総裁が辞任を表明しています。金融政策がすぐに緩和方向に転換する可能性は低いとみられますが、当面は先行きの不透明感が燻ります。

本日のイベント

豪州では6日にRBA金融政策会合が予定されています。10-12月期消費者物価指数(CPI)上昇率が下振れたことを受け、今会合でどの程度のハト派化が見られるのか、また会合結果を受けた市場の利下げ期待の変化が注目されます。

(投資情報部 引網 喬子)

(注)データは日本時間2024年2月6日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

FINTOS!編集部オリジナル記事

【最新ランキング】日本株、今週の値上がり/値下がり銘柄は? (2月第1週)

【銘柄ランキング】3月権利月 高配当予想&株主優待あり銘柄トップ10(2024年1月作成)

ご投資にあたっての注意点