海外市場の振り返り

13日のNY株式市場では主要3指数が揃って下落しました。2024年1月の米消費者物価指数(CPI)が前年比+3.1%と、市場予想(同+2.9%)以上に上昇し、コアCPI(変動の大きい食品・エネルギーを除いたCPI)の伸び率も市場予想を上回りました。早期の利下げ観測が後退したことを受けて幅広い銘柄が売られ、米長期金利は昨年12月以来の水準に上昇しました。為替市場ではドル高が進み、ドル円相場は約3ヶ月ぶりに1ドル=150円台を回復しました。

相場の注目点

今週は本日のシカゴ連銀グールズビー総裁講演を含め、複数のFRB高官の講演が予定されています。米CPIの上振れを受けて、早期利下げに対する慎重姿勢を一段と強めるのかが注目されます。また、米早期利下げ期待の後退を受けてドル高円安が進んだことにより、日銀はマイナス金利解除に動きやすくなった面があり、観測報道などで金融政策の修正期待を高める動きが出てくるのかも注目されます。

本日のイベント

本日は英国のCPIが注目されます。前年同月に航空運賃等が一時的に下振れた反動から、ヘッドライン・コア指標ともに前月からの加速が見込まれています。市場が織り込むイングランド銀行(BOE)の利下げ開始時期の変化も注目されます。また、インドネシアでは大統領選挙(第一回投票)および議会選挙が予定されています。選挙戦では、現職ジョコ大統領の政策を継続するのか、改革路線を打ち出すのかが主な争点となっています。

(投資情報部 引網 喬子)

(注)データは日本時間2024年2月14日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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