海外市場の振り返り

16日の米国株式市場で、主要3指数は揃って反落しました。同日に発表された1月米PPI(生産者物価指数)が前月比+0.3%と市場予想(同+0.1%)を上回り、2023年8月以来、5ヶ月ぶりの上昇率となりました。また、コア(食品とエネルギーを除く)PPIも市場予想を上回り、米国のインフレ圧力が根強いことが示唆されました。これを受け、FRBによる早期利下げへの期待が後退し、米10年債利回りが前日から0.06%上昇したことなどが、株価の重石となりました。

相場の注目点

日本では、決算発表が概ね終了し、次の四半期決算の手掛かりとなる経済統計に注目が集まります。今週は、12月機械受注と1-3月期の受注見通し(19日)や1月貿易統計(21日)、2月製造業PMI速報値(22日)が発表されます。そのうち、製造業PMIは景気動向の先行指標として注目される指標の1つです。1月は前月から上昇し48.0となりましたが、依然として景況感の境目となる50の水準を下回っています。一方で、新規受注指数が3ヶ月ぶりに改善するなど、回復の兆しも見え始めています。この傾向が続けば、日本株の上昇要因となりそうです。

本日のイベント

本日は、ワシントン生誕記念日(プレジテンツ・デー)の祝日で、米国市場が休場となります。日本では、12月機械受注と1-3月期の受注見通しが発表されます。野村證券では、11月の機械受注が前月比-4.9%と大きく減少した反動もあり、12月の機械受注は増加に転じたと予想しています。

(投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2024年2月19日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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