海外市場の振り返り

20日の米国株式市場で、主要3指数は続落しました。寄り前に発表された小売大手のウォルマートの2023年11月~2024年1月期の決算は、売上高が前年同期比+5.7%の1,733億8,800万ドルとなり、市場予想の1,708億5,400万ドルを上回りました。1株当たり利益も1.80ドルと市場予想の1.64ドルを上回りました。これを受けてウォルマートが上昇し、ダウ平均を下支えしましたが、エヌビディアの決算を翌日に控え、半導体関連株が軟調となったことが株価の重石となりました。

相場の注目点

米国株式市場では、米国経済のソフトランディングや米企業業績拡大への期待から、NYダウは12日に、S&P500指数は15日に、終値ベースでの史上最高値を更新しました。その一方でナスダック総合指数は、まだ史上最高値を更新していません。ナスダック総合指数のこれまでの最高値は、終値では2021年11月19日の16,057.43、取引時間中では2021年11月22日の16,212.22です。今晩、米国ではAIで多く使用される半導体を供給するエヌビディアが、2023年11月-2024年1月期決算を発表する予定です。決算内容が好調であったり、経営陣が示す今後の業績見通しや、AI市場の展望について強気な発言等がみられれば、ナスダック総合指数の史上最高値更新のひとつのきっかけとなることも考えられます。

本日のイベント

米国で、アトランタ連銀のボスティック総裁の講演のほか、1月のFOMCの議事録が発表されます。利下げ開始時期について、後ずれするとの観測が一段と強まるかどうかが注目点です。決算では、AI用半導体大手のエヌビディアや、半導体設計支援ソフトウェア大手のシノプシスなどが2023年11月-2024年1月期決算を発表します。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年2月21日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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