(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

26日の米国株式市場では、主要3指数揃って上昇しました。材料不足の中、やや方向感に欠ける展開となりました。アマゾン・ドットコムやアップルなど、大型テクノロジー株が上昇し、相場をけん引しました。

相場の注目点

為替市場でドル円は160円を突破し、2024年4月末に記録した160円17銭の年初来高値も上抜け、1986年以来の円安ドル高水準となってます。ユーロ円も171円台後半まで上昇し、ユーロは対円で史上最高値圏となっています。日米で目立ったイベントはありませんでしたが、豪州の5月消費者物価指数(CPI)が大きく上振れたことを受け、世界的に金利上昇圧力が台頭、低金利通貨である円の下落圧力につながったと見られます。

ドル円が38年ぶりの高値まで上昇したことを受け、神田財務官は口先介入を強めています。26日には「足もとの動きは急激」と明言し、「特定の相場水準は対象に考えていない」としながらも、円安進行は「投機によるというのが市場の多くの人の見方」と発言、「最近の為替の動きは一方向」「深刻な懸念を有する」ともしており、警戒姿勢が高まった印象です。為替介入を巡る当局の動向に注目が集まります。

 

本日のイベント

本日(日本時間28日午前10時)は米国の大統領選候補者テレビ討論会が注目されます。その他米国では、5月耐久財受注や5月中古住宅販売仮契約、週間新規失業保険申請件数などの経済指標が発表される予定です。

(投資情報部 大坂 隼矢)

(注)データは日本時間2024年6月27日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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