※2024年7月18日(木)および7月16日(水)引け後の情報に基づき作成しています。

「三川宵の明星」のパターンを否定できるか

今週の日経平均株価は、米国による対中規制強化への懸念からナスダック総合指数が大幅安となり、日本でも半導体関連株を中心に株価が下落し軟調に推移しました。

チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう。日経平均株価は、7月11日に一時42,400円台まで上値を切り上げましたが、11日夜の急速な円高・ドル安の動き等を受けて、12日は前日比で1,000円を超える大幅安となりました(図1)。

ローソク足の形状では「三川宵の明星」の天井形成を示唆するパターンが示現し、その後も、半導体関連株を中心に下落し、18日には一時40,104円をつけました。同水準の近くには、心理的フシの4万円や上向きの25日移動平均線(7月18日:39,948円)が控えており、それらのフシが下支えとなるか注目されます。

仮にそれらフシを割り込んだ場合は、5月下旬から6月中旬にかけての保ち合い上限(5月20日高値:39,437円)や75日線(7月18日:39,104円)がさらなる下値のメドとして挙げられます。

一方で、今回の調整は、1ヶ月弱で4,000円を超える大幅上昇となって短期的な過熱感が高まった後の調整であり、その点では自然な調整とも捉えられます。底入れ反発となった場合、まずは7月17~18日のマド埋め(41,054円)が完了するか、そして、7月11日高値を奪回して「三川宵の明星」のパターンを否定できるかが注目点です。

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(注1)直近値は2024年7月18日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

米国REIT指数は約1年半ぶり高値、チャート好転鮮明に

7月中旬に日経平均株価やナスダック総合指数は大幅安となりました。一方でNYダウは史上最高値を更新し、米国REIT指数は約1年半ぶりの高値をつけました。これまで上昇をけん引してきた半導体株を中心に利益確定売りが出る中で、出遅れ銘柄・業種への資金のシフトが進んだと考えられます。今回は米国REIT指数についてチャート面からみてみましょう。

米国REIT指数は、昨年10月安値(176.57pt)形成後に上昇傾向となりました。昨年10月の安値時点で、高値からの下落率はコロナショック時の43.3%に次ぐ38.0%という規模であり、下落期間はリーマンショック時を含む世界金融危機時の26ヶ月(両端を含む)に迫る23ヶ月に及んでおり、調整十分となっていました(図2)。

(注1)直近値は2024年7月16日。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(注3)日柄は両端を含む。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成

その後の上昇で、2021年12月高値形成後の下降トレンドラインや、上値抵抗となってきた52週移動平均線を突破したことで、2021年12月以降の中長期的な下落トレンドが終了したと捉えられます(図3)。

今年に入り保ち合い相場入りとなっていましたが、7月に大幅上昇となり保ち合い上限を上放れ、さらに昨年12月高値を超えて約1年半ぶりの高値をつけました。チャートの好転が鮮明となっており、この先、まずは2021年高値から昨年10月安値にかけての下落幅に対する半値戻し(230.59pt)や、2023年2月高値(232.46pt)を目指す動きとなると考えられます。

半値戻しを達成となれば「半値戻しは全値戻し」の相場格言通り、2021年12月高値(284.61pt)へ向けた動きとなるか注目されます。

(注1)直近値は2024年7月16日。天底の数値は日次終値ベース。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 岩本 竜太郎)

※画像はイメージです。

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