(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前週末比115円安の39,947円と心理的節目の40,000円を下回って始まりました。前週末、米国主要株価3指数が下落した流れを引き継ぎ、幅広い銘柄が下落して寄り付きました。前週末発生した世界的なシステム障害を受けて米国ではハイテク株が下落しており、日本でも主要ハイテク株の下落が目立ちました。さらに、米政権による対中半導体規制の強化観測への警戒は引き続き強く、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連株は寄り付き後も下げ幅を広げ、日経平均株価の重石となりました。取引時間中に中国人民銀行(中央銀行)がLPR(最優遇貸出金利)の引き下げを発表しましたが、市場の反応は限定的でした。バイデン大統領が大統領選からの撤退を表明した事による先行きの不透明感も投資家心理を冷やし、日経平均株価は結局464円安の39,599円と4営業日続落して約3週間ぶりの水準で取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

日経平均株価は5ー6月の約2ヶ月にわたって概ね38,000円台のレンジ内での推移を続け、7月に入り急上昇し42,224円の高値をつけましたが、それを境に急落となり5ー6月に推移していたレンジの上限(約39,400円)に接近しています。明日以降値ごろ感から反発し上昇基調に回帰できるか注目されます。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点