決算概要:2024年4-6月期(2024.12期第2四半期)
売上高・EPS実績、売上高見通しとも市場予想を上回った
米国時間7月31日引け後に、「フェイスブック」や「インスタグラム」などSNS広告事業を行うメタ・プラットフォームズ(META US)が2024年4-6月期(2024.12期第2四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を2.0%上回り、EPSは市場予想を9.2%上回りました。
会社の2024年7-9月期売上高見通しは市場予想を上回りました。
SNS広告・AI利用・AIスマートグラス販売が順調
SNS広告事業は、ユーザ数の増加や、広告表示回数と広告表示単価がともに増加したことが前年同期比での売上高の増加につながりました。好調の理由のひとつはSNSでのAIアシスタントの利用拡大で、会社は2024年末までに世界で最も利用されるAIアシスタントになるとコメントしました。アプリを利用できるAIスマートグラス「レイバン・メタ」の販売も引き続き好調でした。
会社は、2024年通期の設備投資額の見通しの下限を引き上げました。AIの研究と製品開発を強化するためで、現在開発中のAIモデル「ラマ4」は、機械学習の量が現行モデルの10倍以上となる予定です。
売上高とEPSの推移
株価は時間外取引で上昇
メタ・プラットフォームズの株価は、前日比2.51%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比6.30%高の504.76ドルで推移しています(NY時間17:58)。堅調な実績と、市場予想を上回る売上高見通しを市場が好感したためと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足)
(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年7月31日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2024年4-6月期(2024/6)。2024年7-9月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2024年7-9月期以降の予想は2024年7月30日時点。
(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)