(注)画像はイメージです。
本日の動き
昨日の米国主要3指数は揃って連日の最高値更新となりました。一方、米商務省がTSMCに対して、中国への先端半導体の出荷を止めるよう命じたと一部報道機関から伝わり、米国の主要な半導体関連株で構成するSOX指数は前日比-2.53%となりました。本日の日経平均株価は前日比109円高の39,642円で始まり、米株高を受け一時前日比333円高となりました。外国為替市場では、11時台に154円20銭前後の水準から急速に円高米ドル安へと進行しました。日銀の追加利上げ観測や、米国長期金利先高観から国内金利が押し上げられた(債券価格は下落)ことが要因とみられます。円高進行に足並みをそろえ株価も下げに転じ、また昨日のSOX指数の下落を受け、値がさの半導体関連株が軟調に推移し相場の重石となりました。結局、大引けは前日比157円安の39,376円となり3営業日ぶり反落となりました。個別企業では、前日に好決算を発表したリクルートホールディングスは前日比+3.76%高となり1銘柄で日経平均を36円上昇させ、相場を下支えしました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国では12日(火)以降、パウエルFRB議長を含む複数のFRB高官による講演が予定されており、今後の金融政策を占う上で注目されます。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)