(注)画像はイメージです。

本日の動き

10日(金)の米国株式市場では、12月の非農業者部門雇用者数が市場予想を大幅に上回ったことによるFRBの利下げ観測後退を受けて、主要3指数が揃って大幅下落しました。13日(月)には、米政権がAI向け半導体に関する輸出規制の見直し案を公表したほか、サーバーラックの過熱問題などを背景に、エヌビディアの主要顧客が同社への注文を遅らせていると報じられました。これらを受けて、国内株式市場では、半導体関連株を中心に幅広い銘柄が下落しました。10:30に日銀の氷見野副総裁が経済懇談会で挨拶しました。追加利上げに関して、「政策委員の間で議論し、判断したい」と発言するに留めたことから、株式市場への影響は限定的でした。前日までの米国株式市場の動向により強く影響を受け、日経平均株価は前週末比179円安の39,010円で寄り付いた後、午前中にかけて下げ幅を拡大しました。その後は本日の安値圏で推移し、大引けは前週末比716円安の38,474円となりました。個別銘柄では、エヌビディアを主要取引先とするアドバンテストが前週末比-9.21%となり、1銘柄で日経平均株価を251円押し下げました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国ではカンザスシティー連銀シュミッド総裁、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の講演が予定されています。好調な米国景気を示す経済指標に対する、FRB高官の評価に注目が集まります。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点