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(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日、米国で発表された2月1日の週の週間新規失業保険申請件数、継続受給者数がともに市場予想を上回り、労働市場の軟化が示されました。前日の日銀の田村審議委員によるタカ派的とも言える発言もあり、日米金利差縮小の見方が強まったことから、外国為替市場では一時150.90円台まで円高米ドル安が進みました。これを受けて、本日の日経平均株価は寄り付き直後から下落し、下げ幅は一時前日比300円を超えました。円高進行の一服とともに下げ幅を縮める場面もあったものの、前日引けの決算発表を受けて、業績見通しに不透明が残るとの見方から東京エレクトロンが前日比-4.06%と大幅安となり重石となったほか、本日米国で発表される1月雇用統計を前に投資家の様子見姿勢が強まる中、日経平均株価は再度下げ幅を広げました。終値は前日比279円安の38,787円となりました。個別銘柄では、前日引け後に好決算を発表したメルカリが前日比+20.97%でストップ高となり、上昇が目立ちました。
本日の市場動向
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ランキング
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本日のチャート
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(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日発表される米国の1月雇用統計で労働市場の良好さが確認されれば、3月の追加利下げ見送りの織り込みが一段と進展するとみられます。ただし、1月の雇用統計には労働省による人口統計の年次改定が反映され、失業率と労働参加率が一時的に急上昇するリスクがあることから、注意が必要です。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)