
(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は、米国株高と円安進行を受けて反発しました。22日の米国市場では、ベッセント米財務長官やレビット米大統領報道官から、関税政策を巡る各国との貿易交渉進展に関する発言が相次いだことから、米国株主要3指数は揃って反発しました。また、トランプ米大統領が米国市場引け後に、パウエルFRB議長を解任する意図はないと発言しました。これを受けて、米国中央銀行への信認低下の懸念がやや後退し、外国為替市場では、日本時間6:30頃から7:30頃にかけて1.5円程度急速に円安が進行し、一時米ドルは143円台となりました。本日の日経平均株価は寄り付きから上昇し、取引時間中としては相互関税発効直前の4月3日以来となる35,000円台を一時回復しました。ただ、その後は、日米金利差縮小が意識され、米ドル円は141円台へと再び円高方向に進んだことから、日経平均株価は上値を抑えられる展開となり、終値は前日比648円高の34,868円で取引を終了しました。業種別では、電気・精密・輸送などの輸出関連株に加え、金利上昇を受けて金融株が上昇しました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
23日、米国では地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるほか、主要国・地域で4月PMI速報値が発表されます。関税政策の影響を受けたFRB高官の政策判断や製造業の景況感に注目が集まります。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)