(注)画像はイメージです。

本日の動き

22日寄り前に、米財務省から、日米財務相会合では為替に関する議論は行われなかったと発表されました。これを受けて、米ドル円は143円50銭台から一時144円30銭台へと円安方向に進みました。しかし、市場ではあらかじめ想定されていた内容だったことから、その後は急速に円高方向に回帰しました。寄り前に発表された2025年4-6月期機械受注見通しにおいては前期比-2.1%と3四半期ぶりの減少見通しとなりました。また、5月のPMI速報値は製造業・サービス業ともに前月から悪化しました。21日の米国株安に加え、円高と弱い経済指標を受けて、22日の日経平均株価は前日比367円安の36,931円で寄り付きました。10:00頃、金融政策に対してハト派的とされる日銀の野口審議委員が講演で、米国の関税政策の影響に留意しつつも、利上げ継続の姿勢を示したことで、米ドル円は143円10銭台と更に円高方向に進み、日経平均株価の重石となりました。材料不足の中、37,000円付近で上値が重く、終値は前日比313円安の36,985円となりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

22日、米国で5月S&PグローバルPMI速報値が発表されます。米中が相互に関税引き下げで合意したことで、企業の景況感に変化がみられるか、注目されます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点