
(注)画像はイメージです。
本日の動き
23日の日経平均株価は、中東情勢を巡る緊張が高まったことを背景に軟調な値動きとなりました。22日午前に米国はイランの主要な核施設を攻撃し、さらなる軍事行動も辞さない構えを示したことで、日経平均株価は下落して寄り付きました。外国為替市場では、原油の先高観を受けて20日15:30時点の1米ドル=145.40円から円安で推移したものの、リスク回避姿勢が先行し、素材セクターや輸送用機器などの輸出関連株が下落しました。また、米国が対中半導体規制を強めるとの観測から、値がさの半導体関連株が下落したことも重石となり、日経平均株価は一時376円安となりました。後場に入り、前場に下落していた値がさの半導体関連株の一角の下落幅が縮小したことや、1米ドル=147円台とさらに円安に推移したことが追い風となり、日経平均株価は下げ幅を縮小させ、終値は前営業日比49円安の38,354円となりました。個別では、血友病の患者の血液を凝固させる治療薬「NXT007」の治験で、良好な結果が示された中外製薬が前営業日比+4.46%上昇しました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
23日に米国で、6月S&PグローバルPMI速報値が発表されます。トランプ政権の関税政策が、企業の景況感にどのように影響していたかが注目されます。
(野村證券投資情報部 松田 知紗)