(注)画像はイメージです。

本日の動き

24日寄り付き前に、トランプ米大統領がイスラエルとイランが「完全な停戦で合意した」と自身のSNSに投稿しました。朝9時時点では中東情勢をめぐる地政学リスクが一旦後退し、本日の日経平均株価は前日比425円高の38,779円で始まりました。値がさの半導体関連株が上昇をけん引し、レーザーテックは10%以上上昇しました。日経平均株価は一時前日比636円高まで上げ幅を拡大させたものの、心理的節目の39,000円台に近付くと上昇は一服しました。また午前中には一部報道機関が、イランからイスラエルに向けて弾道ミサイルが発射されたと報じ、イランが停戦合意を受け入れたかどうか不透明感が強まったことで、日経平均株価の上値は抑えられました。業種別では、非鉄金属や証券が上昇したほか、原油価格の下落を受けて空運が上昇しました。一方、原油安を受け鉱業や石油・石炭製品などが下落しました。大引けは前日比436円高の38,790円となり、4営業日ぶりに反発し取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

日本時間16時ごろ、イスラエルが停戦合意を受け入れたと発表しました。イスラエルとイランの停戦が仮に実現すれば、イランによる米軍基地への攻撃やホルムズ海峡の封鎖の可能性は大幅に低下するため、今後の関係国の動向に引き続き注目が集まります。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

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