
(注)画像はイメージです。
本日の動き
ラトニック米商務長官は26日、米国と中国が5月にスイスのジュネーブで結んだ貿易合意について、正式に成立したことを発表しました。また、米ホワイトハウス報道官が7月9日の相互関税一時停止期限について延長の可能性を示唆しました。FRBの年内利下げ観測の強まりを受けて米国金利は低下、米ドル円は円高方向に進みました。しかし、米国の関税政策に対する懸念が後退し、市場には安心感が広がったことに加え、日米貿易交渉進展への期待が高まったことで、 27日の日本株市場では電気・機械株や輸送業等輸出関連株をはじめ幅広い業種が上昇しました。日経平均株価は終値で前日比566円高の40,150円となり、年初来高値を更新、2025年1月7日以来、約半年ぶりに4万円台を回復しました。個別銘柄では、26日に売上高総利益率の過去最高更新が続くと報じられた東京エレクトロンが前日比+4.30%と、1銘柄で日経平均株価を113円押し上げました。また、TOPIXも米国による相互関税発表前の3月27日に記録した年初来高値を更新しました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
27日、米国で5月の個人消費支出・所得統計が発表されます。その中でも、FRBがインフレ指標として重視するPCEコアデフレーターの結果に注目が集まります。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)