
決算概要:2025年4-6月期(2025.12期第2四半期)

EPS実績は市場予想を上回った
米国時間7月23日引け後に、「グーグル」や「ユーチューブ」といったインターネット広告事業やAI・クラウド事業などを行うアルファベット(GOOGL US)が2025年4-6月期(2025.12期第2四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を2.6%上回り、EPSは市場予想を5.8%上回りました。
AIが全事業に貢献、設備投資見通しを上方修正
会社は、検索広告、サブスクリプション、クラウドなどあらゆる事業にAIが良い影響を与え、強い勢いを生み出しているとコメントしました。特にクラウド製品・サービスへの需要拡大を背景に、2025年12月期通期の設備投資額の見通しを引き上げました。
エヌビディアのAI用半導体製品などを念頭に、サーバーの供給状況はやや改善したものの、需給のひっ迫は継続すると会社はコメントしました。
売上高とEPSの推移


株価は時間外取引で上昇
アルファベットの株価(A株)は、前日比0.58%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比1.89%高の193.82ドルで推移しています(NY時間19:17)。
設備投資見通しの増額を受け、AI事業の業績成長の確度が高まったと市場関係者が受け止めたためと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年7月23日時点。株価はA株。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年4-6月期(2025/6)。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年7-9月期以降の予想は2025年7月22日時点。EPS への投資損益等(その他損益項目)の寄与は、2025年1-3月期は+0.62ドルとその他の期と比較して大きい(2025年4-6月期は+0.08ドル、2024年10-12月期は+0.02ドル、2024年7-9月期は+0.12ドル、2024年4-6月期は-0.04ドル、2024年1-3月期は+0.15ドル)。
(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・ 竹綱 宏行)