(注)画像はイメージです。

本日の動き

22日の日経平均株価は、米国で本日予定されているジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えて方向感を欠く展開となりました。インフレ再加速に対する懸念の強まりを背景とした21日の米国株安の流れを引き継ぎ、22日の日経平均株価は寄り付き後間もなく下落に転じ、一時前日比278円安の42,331円まで下げ幅を広げました。しかし、米国金利上昇を背景に米ドル円が1米ドル=148円台半ばへと、21日15:30時点から1円程度円安米ドル高が進んでいたこともあり、日経平均株価は下げ渋り、急速に下げ幅を縮小しました。その後は、パウエルFRB議長の講演を前に、同議長の発言内容を見極めたいとの市場の思惑から、日経平均株価は前日終値を挟んで小動きの展開となり、終値は前日比23円高の42,633円となりました。東証プライム市場の売買代金は3兆9,537億円と、7月20日の参議院議員選挙投開票を控えた同月14日以来、約1ヶ月ぶりに4兆円を割り込みました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

パウエルFRB議長は2024年8月のジャクソンホール会議で金融緩和の可能性を示唆し、実際にFRBは翌9月に0.5%ポイントの利下げを実施しました。今後の金融政策に関するヒントを得る上で、今回の講演に対しても大きな注目が集まります。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

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