(注)画像はイメージです。

本日の動き

10日の日経平均株価は、AI関連株の上昇が相場全体をけん引し、終値で最高値を更新しました。日本時間10日早朝に米ハイテク大手オラクルの決算が発表され、その中でAI関連のクラウド事業の急成長が示されました。これを受け、日経平均株価は前日比53円高の43,513円ではじまり、ソフトバンクグループやアドバンテスト、電線株の一角など、AI関連株とされる銘柄群が上昇しました。そのほか、一部の報道機関が、首相退陣による政治情勢が流動化する中でも、日本銀行が年内利上げの可能性を排除しない姿勢だと報じ、業種別では金利上昇への思惑から銀行株が上昇しました。日経平均株価は、43,500円~43,800円のレンジ内での推移が続いたものの引け間際に上昇し、終値は前日比378円高の43,837円と反発し、2025年8月18日の最高値(43,714円)を上回りました。個別株では、ソフトバンクグループの終値が前日比+7.28%、フジクラが同+5.61%、アドバンテストが同+3.26%となりました。3銘柄で日経平均株価を360円強押し上げ、アドバンテストは最高値を更新しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国では8月のPPI(生産者物価指数)が発表されます。FRBによる金利政策への関心が高まる中、企業間の物価は関税の影響が色濃く出るため、結果に注目が集まります。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

ご投資にあたっての注意点